GRD 街撮りスナップの最高峰だと、勝手に思いこんで・・・
2009年 08月 26日
森山大道さんの名前を初めて知ったのは、情けないことにGRDのムック本だった。
ありえねえぇぇぇぇ~!
仕方ないっす、ホントの事です。
っていうか、それまで日本人写真家の名前で知っていたのは木村伊兵衛さんだけだった。
まじぃぃぃぃぃぃぃぃ~!?
子供の頃からカメラはいじっていたけど、写真よりもカメラのメカに興味があったので、写真家なんて知らなかった。あとはマグナムっていう写真家の集団があったのはなんかの本で読んでしってたけど、内実は全然知らんかったのであります。
当然写真集を見たこともなく、本屋で手にする機会も購入する機会もなく (もっとも高すぎて手の出せる値段ではなかったが・・・)、写真が芸術だという概念すらなかった。
んじゃ、芸術とはなんぞやと言われると、それもまた教養のない自分には理解しきれるものではなく、最近ようやく到達した概念は、「 心に響けばそれが芸術だ 」という誰かの受け売りをそのまま鵜呑みにしているだけである。
で、その森山大道さんのスナップ写真を初めてみた時の驚愕は今でも忘れられません。
一番印象に強いのは、走り去るタクシーが画面に斜めに写っている一枚。
ナニに惹かれたのは今でもよく分かりません。
でも、「 あっ、コレだ 」と素直に思いました。
スナップ写真というのは昔から好きで、一番気に入っていたカメラはコニカのBigmini。貧乏大学生に買えるカメラで一番コンパクトだったかな。とにかくどこへでも持ち歩き、フィルムを入れ替えると、ガラッと写りが変わったことを覚えてます。
で、フィルムの名前は忘れましたけどモノクロのフィルムを入れていたとき、大学のラウンジ(喫茶店)で友達数人と遊び半分でパシャパシャしていた時の、あのモノクロの笑顔。妙に評判が良くて、それ以来、ずっとモノクロフィルムを入れてました。
その頃かな、使い捨てカメラが出だしたのは。
よくよく考えたら割高ですよね?
でも売れましたね。
なんで売れたんでしょう?
確か女子高生から広がったような記憶が・・・。
デジカメが出る寸前でした。
その頃までがBigminiの使用期間で、その後オリンパスのLT ZOOM 105って生活防水のコンパクトカメラを買ったけど殆ど使わなくて、カシオのQVシリーズに移行しました。
でも、あのふんわりとしたモノクロの笑顔、忘れられません。デジタルカメラも何度か買い換え、それなりに高性能なカメラも使ってきましたが、やはり原点はあのBigmini 。
そんなとき、フト芸能人の間で話題になっているGRDというカメラのハナシを聞き、本屋で立ち読みをして森山大道さんの写真を見ました。もう一発で購入決定です。
正直、GRDはお値段高いですよね。シグマのDP1も話題になってましたが、ぢぶんの求めるモノが画質じゃないことは流石に分かってました。
今でもGRDのナニに惚れているのか分かりません。
あのBigminiに面影を重ねているような気もします。
一瞬を切り取るというか、逃せないチャンスに強いというか、運を引き寄せるというか、機能ではないオカルトティックな部分があるんじゃないかな~と思うに至りました。
大きなデジタル一眼が今は一番欲しいのですが、それでもこのGRDのサイズと写り具合は、また違う方向で琴線に触れるのであります・・・。
by kamiyuiya
| 2009-08-26 11:36
| GR Digital Ⅱ